HAUS | Hokkaido Artists Union studies

田中春彦さん(わんわんズ)の伴走レポート#1

「カッコよく、安全に」わんわんズの『わんクラ』プレ開講へ

2022.12.26
text 箱崎慈華(HAUS)

未経験者歓迎!演劇とアクションの教室

ハウス・サバイバル・アワードにご参加いただいた、役者の田中春彦さんが所属する演劇ユニット「わんわんズ」の『One_classアクション×演技』(通称:わんクラ)に参加してまいりました!わんわんズさんは2023年1月から「アクション」「バク転」「演技」「親子向けアクション」の教室を開講する予定です。まずプレ開講として「アクション」「演技」の教室を行うということで、HAUSはプレ講座の運営費の一部を助成しています。演技の回とアクションの回それぞれの第1回教室の参加レポートです。

わんクラ「演技」プレ開講 第1回

「演技」教室の第1回は田中さんが講師です。参加者は演技経験のある方から、ワークショップに初めて参加する方までさまざま。田中さんはまず参加者全員に円になって隣の人と手を繋ぐよう促します。コロナ禍に関わらず、なかなか初対面の方と直に触れ合う機会はないものです。

田中さんが全員の目を瞑らせ、一人の人に隣の人の手をギュッと握るように伝えます。握られた人はその感覚を受けて、今度は別隣の人の手を握るようにします。手の感覚だけを頼りに、握手を渡していくようなやりとりです。

ここで田中さんが参加者に教えていたのは、相手の動きをよく感じることと、相手に自分の動きをはっきり伝えること。最初に非言語的なコミュニケーションをしたことによってか、参加者同士で打ち解け合うのが早かったです。その後は参加者全員で与えられたお題を体を使って表現しました。

「飛行機」というお題を参加者全員で相談して体で表現します。人によって違うイメージを話し合いで整理していき、いろいろ悩みながらも「機首」を表現することに。
写真提供:わんわんズ

わんクラ「アクション」プレ開講 第1回

続いて、わんクラ「アクション」教室の第1回にも参加してまいりました。ここではわんわんズにご所属されている由村鯨太さんが講師です。

まずは入念な首のストレッチから入ります。アクション演技では、攻撃をする側と攻撃を受ける側がいますが、例えば殴られたような動きをする時には普段よりも激しく首を動かすので、初心者は特に痛めやすいのだそうです。わんクラでは「カッコよく、安全にアクション」というテーマを大事にされており、ケガをせず安全にアクション演技をする時のポイントを詳しく教えてくださいました。

舞台や映像のアクションでは、打撃が当たらないように距離を広くとります。このとき、観客から見てパンチの軌道と殴られる動作が重なると、とてもリアルなアクションに見えるそうです。参加者がグループに分かれて、自分たちで考えた短いアクションを見せ合い、感想を交換することも楽しかったです。

アクション演技で蹴る演技・蹴られる演技をしている様子
蹴られるアクション演技中のHAUS箱崎
写真提供:わんわんズ

田中春彦(わんわんズ)
2008年、大学在籍時に、演劇活動を開始。以降、俳優として舞台を中心として、CM、ドラマへの出演や、ナレーターとしても活動。
2013年、演劇ユニットわんわんズを立ち上げ。「アクションと演劇の融合」を目指して作品作りを行う中で、オリジナルのヒーローショー「もじゃキング」を生み出す。
劇場での公演にとどまらず、地域のお祭りや小学校、幼稚園・保育園を回っての上演を通して、演劇に触れたことのない人々に、演劇の魅力を伝える活動を広げている。
その他、芸能プロダクションや専門学校などで、演技やアクションの講師としても活動している。

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