HAUS | Hokkaido Artists Union studies

風間天心さん伴走レポート#1

大仏造立プロジェクト
無事会期を終えました

2023.2.22
text 戸島由浦(HAUS)

1/7-22、2/1-19、German Suplex Airlinesがモエレ沼公園にて、大仏造立プロジェクトの展示とワークショップを行い、無事会期が終わりました。HAUSは彼らに伴走していて、ミニ大仏づくりや設営スタッフの協力をしています。

2020年5月よりスタートした「大仏造立プロジェクト BIG BUDDHA PROJECT」は、47都道府県をまわる「勧進キャラバン」を2年3ヶ月の時間をかけて、なんとか完了しました。ついにお披露目となった約6mの「令和の大仏」は、木と鉄で制作された「大仏棚」に、全国各地で作ってもらった1000体を超える「ミニ大仏」が並べられる姿をしています。全国の方々の思いを込めた小さな「ミニ大仏」たちが、まさに血となり肉となっているのが、この大仏なのです。

会期中も、親子がそりで走り回るモエレ沼公園で、ガラスのピラミッド内「令和の大仏」へ、たくさんの人々が集っていました。

大仏はとても大きいので、制作や設営、場所探しなど大変な労力が伴うようです。会期中、風間さんからHAUSへは、「突然取材が決まりました!」「設営の人手が欲しいです!」など、差し迫ったお誘いやSOSが来ました。だからこそきっと、関わる人が増え、よりたくさんの人の想いがこもっていくのではないでしょうか。

実は、大きいというだけでなく、宗教由来のものであるということによっても、今回のような公共空間で、来場する方々と共に大仏を作り飾ることには、様々な制約と交渉が伴っています。これを受けて、風間さんとは、芸術と宗教について考える会を設けられたら良いですねと話しているところです。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

German Suplex Airlines Exhibition
「Big Buddha Project – 令和の大仏造立 –」

展覧会概要

会場:モエレ沼公園ガラスのピラミッド(北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1)
時間:9:00-17:00
入場:無料

主催/German Suplex Airlines
共催/公益財団法人札幌市公園緑化協会
後援/札幌市、札幌市教育委員会(予定)
助成/Sapporo Art Index(令和4年度札幌市文化芸術創造活動支援事業)、HAUS(Hokkaido Artists Union Studies)(令和4年度札幌市文化芸術創造活動支援事業)
協力/一般社団法人 四方僧伽、インターネット寺院 彼岸寺、株式会社タダカラボタモチ、齊藤社寺設計室、さっぽろ天神山アートスタジオ、CAI現代芸術研究所、他力本願寺、天平令和の発願祭、なえぼのアートスタジオ

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

風間天心
美術家、僧侶。1979年、北海道東川町生まれ。2006年、第9回岡本太郎現代芸術賞に入選。2010年、大本山永平寺での修行を経て禅宗の僧侶になる。2011年、武蔵野美術大学パリ賞によりパリ市「Cité Internationale des Arts」に滞在。現代における「宗教と芸術」の相互作用を求めながら、国内外で多様な活動を続けている。